知った口を聞かないで下さい。 私の覚悟は私だけのもの誰かと 同じものではありません。[弟の王子様の声が聞こえればどうしても気をとられる。彼を白鷹から庇おうとする姿に叱責したいが、声も体もついて行かない] …――グサリ[肉が切れる音が聞こえるようで彼は目を見開いた。切れた場所から広がる痛みにフラフラと気づけば、中庭の暖かな日差しを浴びていた。その日差しは彼の故郷を思い出させた]