ラト、来い。 ふたりで、冒険に出ようぞ。 [出征のための赤い絨毯は、あのときの僅かな大冒険のときの廊下に敷かれていたものと同じもの。 覇王に付き従い共に駆ける臣下も、そして時には敵にですら自分に至ってみせよと背後を追わせ、先頭となって切り拓こうとした女王が――差し出された手を取れば自然と自分の隣に誘って、ふたり並んで絨毯を歩み登っていった。**]