[ゆえに、ここでの攻撃停止を奏上したのはひとえにテオドールの内心を慮ってのこと。熱意の削がれた消耗戦、残された時間。後のちカレンで問題が生じたら、テオドールはそれをベリアンのせいにして指揮権の剥奪でもすればいい。ベリアンにとっても痛い話ではない。その程度の計算は、ある。単なる屍鬼の増産には興味はない。ましてや、「不滅の魔王」という課題を託された今は、戦闘にかかわっている時間が惜しい。]