あれ、なんだ、あの動き。[ 何かに気付いた様にじっと注視して、また考え込む。 ]尻尾だけど頭付いてるから意志はあるのか……一定の位置からは出られないのかな、見えないけど魔法陣でもあるのか?そっか。とすると……うん、……よし![ 顔を上げて、扉の方に首を巡らせる。 ]これこそ早いもん勝ちだろうな。まだあるといいけど。[ 室内から滑り出る背に『やらないくぁああああ』という禍々しい声が掛けられる。静かに扉を閉じてそれを振りきり、また別の場所へと向かった。 ]