[期待しとくぜと言うアルビン>>259に、意外なほど真面目な顔で頷く。]
分かった。用意できたら呼ぶよ。
…任せておけ。
[そう言うと同時に満面の笑みを浮かべる。母が他界して以来、食事も父と手分けして作っていたから自信があった。香辛料入りのパンを作ると言ったときとは、全く違う表情だとアルビンは気付いただろうか?
今村に残っている人の中での、付き合いの長さ深さを考えると、ヨアヒムの他には幼馴染であるアルビンに一番見せていた。自分が本来、感情を豊かに表に出す性質であることを。
けれども本人はそのことを意識していない。]