[話をしたい、という弟の申し出>>255。
久し振りに兄との再会で色々と話したい事もあるだろう。
一月後には後継者の発表があり、もしかしたら二人でゆっくりと語り合う時間が取れないのかも知れない。
弟の言葉に少し間を置き考えを巡らせ、ゆっくりと口を開く。]
あぁ、ならば少し時間を取っておこう。
南の視察が終わった頃を目処にすれば、夕方か夜かになるだろう。
その時間に来ると良い。
そうだな、来る時に誰かに確認を取れば安心だろう。
[話が纏まれば、何処かへと向かうらしい弟と別れを告げ、此方は南の地区へを足を運ぼう。
弟が自分の背を見ながら憧れの眼差しを向けているとは気付かず、此方は目的地へと歩を進めた。
その際に幾つかの酒場を素通りしたが、任務中が故一切見る気も示さなかった*]