人狼物語−薔薇の下国

21 剣と想い ─少年たちの継承戦争─


籠鳥 マリエッタ

 ― 回想/3年前・別れの後 ―

[エリーが走り去った後、地面を眺めたままとぼとぼと師匠の家まで帰った。
 師匠やシュテルンには心配されたかもしれないが、エリーの冷たい言葉が胸に突き刺さっていたから、何も説明することが出来なかった]

(エリー……)

[エリーが亡くなったと聞かされた後は、形見だと思って肌身離さず持っていた革のバレッタ。
 哀しいけれど勇気をくれるお守りだったそれも、今は見るだけで胸が苦しい]

 でも……捨てたりなんか、出来ないよ。

[触れられなかったかつての友の代わりに、少し色褪せ始めたそれを、ぎゅっと胸元で抱き締めた*]

(269) 2013/07/08(Mon) 22:10:39

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby