[シンシャ・ユウレンの精霊師たちやファサン殿の尽力により、逸れていた艦の位置把握は叶ったらしく。
出立の目処も立ったところで、出航までの空いた時間を見計らって蛟を離れ。
手には父の机の引き出しから失敬したものを持ち、シュタイフェ・ブリーゼを訪れたのだがそこで問題が発生した]
…そういえば、名前聞いてなかった。
[森から現れた妖魔達と戦い、疲労の為に戦線を離れた際にユウレンの精霊師が桃の砂糖漬けを分けてくれた。
彼女へお礼を言いたくて来たというのに、どうやって呼び出そうかと暫く悩み立ち止まる。
その様子が周囲から不穏に思われたかどうかはともかく、誰かが声をかけてくれて拙い説明で誰か解り呼んでくれたか、それとも当人が偶然見止めて声をかけてくれたか。
何とかリュカと再会することが叶い、訪れた理由を伝えようと微笑みかけた]