ちょいと前出て、喰い破ってくらぁ。 ここで押し合うのは、俺のやり方にあわねぇ。 『……それはそうかもだけど、って!』 がたがた言うなっての! 腹括って、押さえろよ……ここが正念場、根性の見せ所だぜ! 弩隊、矢が足りねぇようなら、さっきのお返し……そこらの石使って、援護してやれ![そんな大雑把な指示を残し、青年はたん、と足音軽く前へと駆けだす。重装の兵に、斬り裂く刃は相性悪い。故に、繰りだすのは装甲の隙間を狙う突きの閃]