[天井を見つめながら改めて、儀式が成功した理由を考えてみた。
そして結論する。
恐らくは、ゲルトの死――人狼騒動のはじまりがトリガーだったのだと。
無意識下で理解していたからこそ、ゲルトの遺体の前で微笑んだのだ>>60
自分は敬虔なシスターなどではない。
異常に承認欲求が高く、自分のことしか考えていない、ただの人格破綻者だ。
呪いの手紙を読んでから、フリーデルとしての自分と――――としての自分がないまぜになっている。
今の自分はどちらなのだろう。
それすらもわからなくなるほどに。]