待て。話せばわかる。
俺は何も持ってな――、うあ!!?
[今度は別方向から現れた鹿にバッグを咥えて引っ張られる。次々と湧き、エンカウントしてくる鹿はシスコンの呪い故か。>>213
鹿に襲われた時は、両手を開いて餌を持ってないことを示すこと。
誰かにそう教えてもらったはずだが、突然のことに頭がついて行かずに。]
おい、いろり!
見てないで助けろ!!
そうだ、せんべいをやれば落ち着くかもしれない!
[国の天然記念物に指定されている動物を、無下に扱うこともできず。
鹿せんべいの看板を掲げた売店を指差した。]