― 神域への門 ―
[黒狼の動きに慣れてくれば、周囲の様子も目に入るようになってくる。
攻撃するのではなく、眠らせることで鎮めるミーネ。
躊躇いを試練として乗り越えようとしているイングリッド。
騎竜から降りて黒狼を払うメレディス。
王は愛馬と共に力を繰り、守護者は黒狼に畏怖を与えているよう。
その中で目立ったのは、槍と剣を同時に繰る姿]
何と言う膂力。
槍と剣を同時に扱うなど、なかなか出来ませんよ。
[精霊師とは言え、武術の心得もある身。
異なる得物を同時に扱う際の難しさは知っている。
襲い来る黒狼を往なし、反撃しながらも、つい視線はダーフィトの方へと向いていた*]