― 昼近く、厨房 ― あー、でもな、今じゃ割と、 フェリ君とかの喜ぶ顔見たくてっつーのもあるぞ、わりと[人の気配には敏感なフェリクスに、一瞬の深刻さを悟られまいと。実際に事実でもあるのだが――殊更力を込め、そう告げて] というかな…… はじめて会った時はこんな風にしゃべれるとは思わんかったわ あんときゃさ、なーんか捨てられてきたってか、 ピリピリしてやがって 俺がさー、飯ん時に弟の奴元気にしてるかなー、とか言ったら ボソッと皮肉言ってきてさ めっちゃ喧嘩したよなァ……