エグ…、トリッキーだ。
[ぽつり、と思わず肉声で漏れるほどには
名状しがたい暗黒物質がなみなみと皿に盛り付けられていた。
暗黒物質…そう、暗黒物質だ。ダークマターと読む。
造形は様々だが、見た目にはまるで食欲を湧かせない。
何とも罪深い料理だと思う。
しかし、何物も空腹には代え難い。
常人ならば躊躇を覚えるかも知れない見た目も
ダーフィトにかかれば関係ないの一言だ。
壊れやすいプディングでも扱うかの如き指捌きで
ナイフとフォークを使用して暗黒物し
…もとい創作料理を口にしたダーフィトは常のごとく]
今日のも悪くない味だな。
頼む奴も増えてるみたいだし、いいコトだ。
[批評をしながら口を動かしていた。]