― 解放軍 ―
[王国騎士団殲滅という戦果を得て、
解放軍の意気は大きく高まっていた。
この機を逃すまいと、解放軍は北島への進軍を開始する。
南の地から盟主と共に北上を始めたのは、300名ほど。
そこへ各地から人々が合流し、みるみる膨れ上がっていく。
シュビトの南西、デモール火山との中間地点に到達する頃には、その数は5桁を軽く超えていた。
この大規模な動きは人々の目に留まり、
王府へも容易に知れ渡ることになるだろう。
折しも北ではアレイゼルがオプティモに宣戦布告している。
形だけ見れば、アレイゼルと呼応してオプティモを挟撃する意図ともとれた。]