あなたが見なきゃいけないのは、ぼくのことじゃない。
あなたも、もしぼくが敵だと思う時が来たら、殺さなきゃいけないんだよ。
[確かにぼくは人狼ではない
だけど、言いたいことはそういうことではない。
この優しい優しいわたしの本当だった少女の兄は
人狼を見つけても、相手によっては情を掛けてしまう。
そう感じたからだ。]
ディーター。
子供扱いは無しだよ。
らしくはないけれど、これでも一応嫁の貰い手を心配される歳の女さ。
[伝えたいことを全て語れば、すっと離れる。
こういう時は笑うものだろうと、口元を緩めてみた。
彼を促し、食堂を目指す。]*