[ テオドールの後ろにはイングリッドが控えている。
「 俺は、これからもお前を女として扱うつもりはない。
駒として使い、必要ならば切り捨てる。 」
そう伝えた通り、テオドールは彼女に特別な視線を向ける事もなければ、
その身に触れることもない。 ]
[ イングリッドには全てを伝えた。
時間遡行によって、テオドールがこの時間を何周しているか、
別の時間軸で、テオドールとイングリッドがどういう関係だったか。
門に、世界を終わらせる程の力がある事、
そして、
他の誰にも明かして居ない、テオドールの真の目的さえ。 ]