[必殺の気迫を込めた刃が振るわれる。>>258受ければ流石に危ういそれを、魔は片手を掲げることで受け止めた。無残に腕が切り払われる───かに見える、僅かの間。ず……と、腕の形をなくした闇がその場に凝り、振るわれた刃とその主を共に捕らえんと引き寄せる。] その醜悪なる 息吹もて その賤陋なる 汚濁もて 忌まわしき牢獄を創りだせ[間近に獲物の金の瞳を覗き込み、魔の赤い瞳が暗く輝いた。]