ー回想・メインサロン(過去)ー
怒る?そんなわけないじゃないか。
目線なんて、俺だってしょっちゅう逸らしてるし。
[目線のことを意識すれば、恥ずかしくなりちょっと逸らしながら頭を掻いて。
もう一度彼女のほうをみると、手を震わせ、もう片方の手でぎゅっと握っていた(>>173)。心理学なんてほとんどかじってないけれど、仮説程度に
(もしかしたら彼女、人間が怖いのかな。)
と感じただろうか。
胸を見れば、淡いピンクの薔薇が一輪、美しく咲いている。…はそれを見て、ポケットから携帯の花の芳香剤を取り出した。]
もしかして、花は好きかい?
花の香りは、人の心を落ち着ける効果があるんだよ。
[彼女は興味を示してくれただろうか。]