[別の感情を含むようになったのはようやく卵から孵ったソルベを連れて初めてロー家を訪れた時。家族以外に会うのも初めてだし、寝食を共にしている私以外には近付きたがらない子だから人見知りを起こさないかな、なんて心配をしていたのに] ……え…[シェンを見た途端、小さなまるこい体を摺り寄せぴぃと鳴くソルベに、固まってしまったのは私にしか見せていなかった信頼の仕草、だったから]