― 回想・酒場の一角 ―
[ちびちびとお酒を飲みながら、相手の言葉に耳を傾ける。
"飲みすぎる"というのに、男も女も関係ない。
好きなものだと、つい進んでしまうというのは、変わらないのだなぁとぼんやり思いながら、自分も十分に気をつけないとと、改めて思う。
とはいえ、今日くらいはいつもより飲んでもいいかな?なんて頭をよぎったりもしてしまうのだが。]
狼……?
ふふ、そうですね、気をつけます。
[忠告されているにも関わらず、くすりと笑みを浮かべてしまった理由は二つ。
一つはその動作が可愛らしかったから。
もう一つは、自分などに興味を示すような狼はいないと思っているから。]