[戯れの質問だろうか、と最初は思ったのだが彼女の視線>>259は真剣に見えた。単なるオカルトの好奇心とは違う何か。
どこかそれは、自分を見定めようとしているようにも感じる。]
火のない場所に噂はたたないとは言いますからね。
あれだけ噂があるのだからきっと、何かはあるはずです。これはただの経験と…ほとんどは勘、ですが。
[怖がっているのか、楽しんでいるのかどちらだろう。そのどちらもなのか、はたまた別の気持ちがあるのか。
彼女の内心を伺おうとその眼を見れば若葉色の双眸は既にこちらを覗き込んでいた。
覗き返してみれば、僅かでも彼女の真意は読みとれるのだろうか。
覗き込んではいけないような気もしながらも、そこから目を逸らすことはできなかった。]
何故、呼ばれたのか…それはわかりません。
……今は、まだ。
ですが、わかるような気がするんです。
あの島に行けば。
[ここ数日の夢見の悪さ、それが何かを予知しているような予感は島が近づくにつれて大きくなる。]