――失礼いたしました。自分は電測班長の、リエヴル・クレマンソー大尉であります。[言うまでもないことだが、階級上、少佐とは大尉の一つ上になる。失態である]通信指揮室なら、ご案内させていただきますが――、[正式な乗組員でないから、艦内地理を覚えこまされるところまでは、されなかったのかもしれない。何の用があるのかは知らないが、そういえば、通信指揮室で鉢合わせたことがあったかもしれない。これまで会話したことはなかったが、なるほど、これが噂の――と、まじまじと眺めやった]