― 内乱終結後/ラヴァンディエ家 ― お断りします。[内乱が一応の終結を見せ、今度は外からの脅威への対策が必要になった時のこと。私は兄に再びファミルを名乗り戦功を立てろと言われ、否の答えを返していた]「…先の出兵でも碌に戦功を立てられなかったくせにその言い草か。 お前は私の代わりにラヴァンディエの名を知らしめるのが───」 貴方の名前を知らしめるため、の間違いでは?[兄の言葉を遮るように言うと、兄は眉根を寄せて口を噤む。表情は当然、睨みの形を作っていた]