―Nルーム近く―[くらりと、脇腹の痛みに霞みかける視界。手足はとても冷たいく感じるのに。どくどくと、加速する鼓動が耳奥でやけに大きく響く。脇腹と左手首の痛みが、すうっと遠のきかける――…ああ、この感覚は知っている。ふわりと落ちかける意識を、つなぎ留めたのは、皮肉にも、マーティンの放った特殊警棒だった>>255.]