―― 霧がまだ晴れぬ中 ――[地面に到着すれば白竜はくたり、とその身体を休めるように地面へと伏せる。その身体を摩ってやりながら、視線は離れた位置にいる少女と氷竜(>>261)へと向けた。] ―――――…生きてる。[少女もまた地面へと身体を伏せてはいたが、僅かに動く様子が見て取れた。ほっと息をつくと同時に、止めを刺しきれない自分に歯噛みする。その事実から目を逸らしたいとばかりに少女から視線を外せば。離れた位置に曲刀が転がっているのが目に入った。]