[口端が、知らず皮肉げに笑う。向かうカレルの表情を見止めて、我知らずどこかで、やっときたか。と、思った。]── 。ようやく、止めにきたのか[声を投げれば、古い記憶が浮かぶ。ぎ、ぎ、ぎ。と交差してかみ合わされた曲刀が押される。槍を突き刺された馬の脚がぐらついた。]…ッ[馬体が沈む感覚に、これは押し切られるな。と悟る。]