……俺は出稼ぎに出ていて、事がはじまって数日後に村に帰ってきたために、かろうじて容疑を免れていました。代わりに、ひとところに集められて、閉じ込められ。酷いものを見せつけられて、過ごしていた。[ゆるく首を振る。この村に同じ運命は辿ってほしくない。 人狼の話がこの村にもあると知った時、食いつかずにはいられなかった。 羊の鳴き声に、どこか敏感になってしまった。 狼などいないと、言っていたかった。]