[直後、地面から大きな蜘蛛足が一本飛び出し、小鬼を遠くへと弾き飛ばした。飛ばされた小鬼は、てん、てん、と転がっていく]あー…… 〈 悪いね地克、戻って良いよ 〉[妖にだけ聞こえる声で言い、思わず出てきた配下を下がらせる。蜘蛛足は諾するように揺れて、再び地面の下へと戻っていった]やられたー。[噛まれた部分を蜘蛛糸で覆って止血。己の油断を自嘲し、可笑しげに笑った*]