[“貴方を守るのが仕事”と、
髪色から私を女神ソールと思い込んでいる様子は、
一瞬、いつもの彼の冗談かと思ったけれど…。]
私を守る?
たしかに、私の髪色は太陽みたいだし
名前の“エレン”は、
『輝く神』とか、『私の光』、という意味があると聞いたけど
でも、私は、女神さまなんかじゃ……
[ 驚いて、そう否定しかけて…できなかったのは。
彼の瞳に宿る“希望”>>239を見てしまったから。
私が女神ソールなら、
もうすぐ国に帰れると、本気で信じているようで。
[太陽の護人さま
私たちの女神が泣いています。]
そのメッセージを送った人にも、受け取った彼にとっても。
“希望”を……壊すことは、彼を哀しませるようなことは、
どうしても出来なかった。 ]