この調子で頼むぜ。[言って、機関室を後にし――甲板へと向かった。見張りの兵から呼ばれた“先生”に、顔を向ける。] どうしたぁ? あ? 複葉機?[空を見上げる。裸眼でも光信号が確認できた。] うちのだな。 こっちからも許可送れ。[空中を旋回する複葉機に、ナハティガル側からも光信号を送る。複葉機の乗り手が、タクマの所のシュテルンだと分かれば、久しぶりだと喜ぶだろう。*]