そうだ!俺たちだ! この国の知識を支えているのは!? 技術を担っているのは!? 作物を育て魚を獲り経済を動かしているのは!?[「俺たちだ」という合いの手は次第に数を増す。学生だけでなく、熱気に当てられた街の皆を巻き込んでいく。頭の横で拳を振り、勢いに弾みを付けながら、視界の端、屋根の上で手を振る学生を確認した。王府の軍の動向を報せる仕草に、意識の端を割く。]