[>>260床に倒れ込んだシモンに気づいてはっとする。 彼の手元で光るは、塗り薬の入った小瓶。 今、己の無駄な若々しさ以上に、時が止まっていた。 もしかしたら禿げるかも知れない。] すまない、大丈夫か。[そうして手を取った末に告げられた、真実>>263。 もしかしたら俺の知ってるエルナじゃないかも知れないだろうと、 幼き日の勘違いを、勘違いでは無かったのだと 思い込もうとしていた現実逃避は、脆く崩れる。]