ー宿の食堂ー[腹に何かを入れようと、食堂へとやってきた。泊まっていないのだがいいか?と尋ねると快く了承してくれたため、腹にたまるものを頼む。]全く…人間の体は燃費が悪い。1日に3回も食べるとは……それでも足りないのだから、どういう構造になっているのだろうか。それにこの、服、というものは…とても窮屈だ。…だが流石に裸でいる訳にはいかないか…仕方が無い。[ふとあたりを見渡すと、本を読む茶色の男と、黒い女。このくらいの距離ならば、俺は声を拾える。どうやら本について話しているようだった。]