もしかして、大陸から来たのかな?『………そうかもしれませんね』[アリデの涙声に驚いて、メルヒオルは彼女を振り向く。彼女は瞳を潤ませながらも、微笑んでいた。清清しい顔で、空を見上げる]『燕は、………向こうの言葉で、 シュヴァルベ、って言うんですよ、メルヒオル様。 お父様の、もうひとつの故郷です。 燕が、春を――つれてきてくれたのかも、しれません』**