[そんな感じで、今にも噛み付きかねない勢いで訂正をして。
呼び名が直されても、最初はちょっとだけ、不機嫌にしていたりしたのだけれど。
その後、祖母の所から抜け出す度に出くわす少年は、いつの間にか、一番時間を共有する相手になっていて、だから]
あのさ、俺、決めたんだ。
きりゅーしになる!
[初めて自分の意志で選んだ夢を最初に伝える事にしたのも。
夢叶った事を最初に伝える事にしたのも。
自分の中ではごくごく、自然な選択で、だから。
──『親友』と。
躊躇いなく呼べたのもまた、ごくごく自然な事だった。**]