[或いは――…一戦交えることにでもなっていたなら。エインヘリャルと ”ガルー“を宿す者と、どちらが強いかは、定かではないが。彼のガルー由来の腕っぷしのように、人狼である私の力の異常さや、一瞬でも赤く光る瞳に気づかれてしまうこともあったかもしれない。その時は――…人狼だと知った彼が、私を殺したかもしれない。そうならずに、彼が人間だと思えたなら…"護りたい"と願っただろうが。]