― 少し先の話( メイン・サロン ) ―
[ カレルと話し終え、別れた後だっただろうか。
嘗て乗船した折に軟禁されていた船室のある
第一エリアに居続けるのは気が引けて。
アデルの遺体を運んだ道を逆に戻れば
学者はメイン・サロンへ戻ってきただろう。
その時、レストランの方へ何やら歩いていく
"おじさん"の姿を見かけた>>219けれど、
彼だって生き物だから空腹にはなるだろうと
意識の片隅に残して忘れることにした。
その代わり、目に付いたのは――彼。>>217 ]
……君、セルウィン…と言ったっけね
[ 青い髪、薄緑色の瞳。
そう、確かに彼だった。
あの時…学者を目撃した彼!>>50
話しかけたならどういう反応が返るだろうか。
何処かへ行こうだとか、逃げようとするようならば
まあまあ、と笑顔で押し留めて、座りなよと示すし
そのまま彼が座っているようなら隣に席を貰おうと。 ]