「親分、どうしますか?」「あの...やっぱり、魔王軍に戻るんで?」[ 魔王軍を迎え討つため、先刻までとは比べ物にならない喧噪に包まれた陣営の中心に、ぽつんと放置された傭兵達は、所在なげに、マーティンの周りに寄り集まってきたが ]「.........馬鹿野郎っ!!今更逃げられるかっ!!」[ 湯気の出そうな真っ赤な顔で、怒鳴り声を上げた頭目の様子に、うへえ、と、傭兵達は、一斉に首を竦めた** ]