[それを彼女はどう受け取っただろう。
それから幾度か、彼女は手紙と共にやって来た。>>6+103
それを男は断らなかった。
断らずに何度か、静かにただ言葉を交わした。
心の痛み沈めるような穏やかで、不思議と静かな時であったように思う。それは5年前、彼女がアンディーヴ候を継いで途絶えた。
今もチコリの花を見ると、時折あの頃のことを思い出す。
会戦の後に手紙が届いた。
無事を祝うだけの短い手紙の差出人は、昔の妻の名だ。
10年も前のファミルの言葉が遠く響く。>>6+99
静かに、穏やかな痛みが胸のうちをただ*過ぎて行く*]