―バルコニー>>248>>249>>250>>251―
過去より今の方が良いと思えるなら、尚更良かった。
[暫しの思案の後に返された答えに、静かに笑う]
ええ、とても真剣に――必死に見えましたよ。
なんでだろうって思う位に。
…………。
[手摺まで歩を進めれば、風が心地よい。
鴉の青年も隣までやって来たようだった。謝罪はあっさりと受け入れられる。そうなることは、何処か晴れやかな彼の表情を見た時から、予想出来ていたかもしれない]
ふふ、寛大でいらっしゃる。
僕は多分少しだけ、貴方のことが羨ましかった。
[言葉は其処で途切れ、深くは語られない]