[今回の出来事で、白狼騎士団では裏切り者と取られかねない。
王家に忠誠せよと大義名分をかざしたが、反感は少なからず買っているだろう。
しかし、味方も決して少なくないはずだとある程度の確信はあった。
一ヵ月前にゾネス要塞に赴任してから今まで、出来るだけ多くの味方を作る事に徹してきた。>>0:117
仲間に溶け込み、互いに励み合い。
怪物退治に向かった際は、戦功を挙げてアイリ総督から高い評価を得た。
あっという間に親衛隊に所属するまでに至った実績は、白狼騎士団におけるわたしの地位や評価を少なからず上げていたはずだ。
このまま総督の後釜に据えられても、まったく異例の人事、ということでもないだろう。万事、上手く運べば…だけど。*]