[>>246離せと言われれば、彼女の腰に回していた手を離す。その視線は未だ幼馴染に向けたまま。]な、…。何を…。[血親の紡ぐ言葉に瞠目する。何故血親が前に出ようとする。――その意図が掴めなかった。血親の姓を名乗る事で、幼馴染と袂を分かつ覚悟をしようとしていた。どの道交わる事は許されない。――かといって、幼馴染を手に掛けられるかと言えば…。]