― 王都・応接間 ―[独立独歩で動いてきた馬賊を旗下に組み込むとなれば、いくらか反発はあるだろう。どう説明すれば納得させられるか。などと巡らせていた考えが、あっさりと了承されてどこかに飛んでいった。] なんだ。ずいぶんと決断が早いな。 手間が省けてありがたいが。[拍子抜けした顔を元に戻して、声を改める。] なら、これよりおまえとおまえの部下は俺のものだ。 その力、存分に使わせてもらうぞ。