[探していた内の一人とばったり出会ったのは、ちょうど彼が王宮へと戻ってきた時だっただろうか。] これはこれは、オルブライト殿。 ご無沙汰しております。[>>244僅か三十にして国政の一翼を担う英才。その姿を認めれば、ぺこりと頭を下げた。数年前、彼が外務長官に就任した際には、その若さを危ぶむ者や妬む者も多かったと聞く。けれど僕はむしろ、期待と喜びを胸に抱いたものだ。なにせ地位を得るのに年齢など関係ないという事を、彼は証明してくれたのだから――と、閑話休題。]