…もう一度、行かねば───っ、[呟いた直後、前触れ無く底冷えした声>>261が近くで響いた。ハッと視線を向ければ、半透明の姿で佇む青年の姿が見える] 死人……? いや、幽鬼の類か…![即座にファルカタを抜かなかったのは、まだ冷静に状況を分析出来たからこそ。ただの武器で相手を傷つけることは出来ないからだ。死を視る眼が幽鬼の視線と絡み合う>>262。押し潰さんばかりの圧力は精神を蝕みそうなほど。男はぎりと左手を握り締め、未だ傷の残る掌に爪を立てることで精神を保った]