― バルコニー>>256 ―[筋肉が収縮すると、指も強く締めてしまうことになって、ますます内側に入り込まれているという感覚が強くなった。そこをゆるく擦られて、思わず背中が反る。] あ ひ[首から重しが取れたけれど、今度は背中に遮る布のない素肌が触れあう感触がして、無意識に逃れようと手が長椅子の肘を掴んだ。耳元で白絽侯の声が聞こえる。] も、止め[とうせ、とは続かなかった。首筋を噛まれた。]