― 心臓 ―[王子の指示通りに動いて、仲間に危機を呼びたくない…そんな逡巡で動けない自分を他所に、ギィは躊躇なく王子の心臓をえぐり出した>>256]ギ…ギィさん!![王子へ手を掛ける事を止める気持ちはもとより無く。驚きで咄嗟に声が出た。瞠目し、ギィの一挙一動を固唾を飲んで見守る。次に目の前で起きた出来事は我目を疑った。>>#2>>#3>>#4>>#5]な…に……[呆然と王子がその姿を変容させる様を目に映した]