人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


船を愛する領主 ウェルシュ

―戦場の前―

 そうか…… 貴女は、強い人だ。

[>>236 ヴィクトリアの言葉に唇を噛む。
僅かに口内に鉄の味が広がり、喉元を落ちる。]

 僕は、

[目を凝らす。
この視界に広がる何処かの海に、姉が居るなんて。
見えもしないのに、思わず単眼鏡を掴み、海を睨みつける。]

 避けられるならば、避けて欲しい。
 ―――……姉さんの居る船を、この手で沈めたくないよ。

[それは無理だ、とヴィクトリアは言っただろうか。
ウェルシュも理屈では分かるのだ。
たった一人の私情のために、 乗組員全員を危険に曝すわけにはいかないのだ。
然し、感情がそれを許さない。]

(263) 2015/11/09(Mon) 20:11:14

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