…俺は、お人好しではないですよ。
[困り顔の彼女>>260にそう苦笑して言う。]
誰かのために死のうとか常に考えてるわけじゃないですし。
…こういう言い方は困らせるだけかもしれませんが、大抵の場合なら迷わず自分の命を優先しますよ。
そんな、約束なんてなくても。
[「二度と」私のために死んで欲しくないという言葉の意味は、詳しくはわからなかったけれど]
もちろん俺も死にたくはないですから、やっぱり、どちらも死なないように努力します。
…というのが妥協点、です。
[湛えた雫を零すわけではないのに、哀しみを宿した若葉を見つめて言った言葉を彼女が受け入れてくれたら良いのだが。]